11月17日(日)に、当研究会の第8回学術大会がいろどりの丘(宮城県松島市)で開催されました。
テーマは「国際リハビリテーションにおける地域共創~海外と国内の経験を共有しよう~」であり、中低所得国と国内の特に地方における支援に役立つ知識や技術の双方向活用について2つのシンポジウム、2つの特別セッションが組まれました。また、一般演題発表もありました。
さらには、学会前日にサイドイベント・スタディーツアーとして石巻市の北上地区・雄勝地区を訪ね、東日本大震災後の取り組みを視察しました。
シンポジウムや特別セッションでは、社会資源や働き手が少ない地域において、我々支援者がコニュニティーに入り活動を展開していく方法や社会的交流を生み出す方法に、中低所得国と国内の地方では共通点が多くあることが議論されました。
私たちは、日本を出て他の異文化に飛び込むことで大きな違いに遭遇し、社会・地域・人の生活を捉える必要性を強く認識してきました。一方で、国内においても、地域での活動は施設内と比較して多様性に富み、様々な配慮や連携を必要とします。そのような経験が相互に役立ち、世界中のどこでも地域における活動を上手く展開する助けになると感じました。国際リハビリテーションと地域リハビリテーションは、非常に親和性の高い領域であることを再確認しました。
今回の交流や議論がご参加いただいた皆様のこれからの活動の一助となることを期待します。
次回は、2025年12月14日に、東京都内で「グローバルヘルスにおけるリハビリテーションの挑戦」をテーマに開催されます。是非ご参加ください。
第8回学術大会大会長
髙橋恵里