今回のセミナーでは、「障害児・者スポーツにおける持続可能な支援を考える」というテーマで、大分県理学療法士協会国際活動推進委員会から生野ユカさん、西﨑武文さん、広田美江さんを講師にお招きし、協会が取り組んでいるペルー障害児スポーツに関する事業(JICA草の根技術協力事業)についてお話いただきました。
支援対象であるペルーのINR(イーエネエレ:日本・ペルー友好国立障害者リハビリテーションセンター)と、定例会議等を含む充実した連携体制が構築されていることが印象的でした。また、本邦研修については企画から実施まで具体的にお話いただき、国内外で同様のプロジェクトを行う際にも参考になる内容でした。広田さんからは、2013年にJICAボランティアとしてペループロジェクトへの関与が始まった時からこれまでの歩みについてお話いただき、長期にわたりプロジェクトを継続することで非常に大きなインパクトを生むことができることを実感することができました。
広田さんよりプロジェクト継続に関する課題について話題提供をいただいた後、河野眞さん(国際リハビリテーション研究会代表)、石井清志さん(薬ゼミ情報教育センター国際事業部)、市川泰朗さん(大分県理学療法士協会会長国際活動推進委員会委員長)にご登壇いただき、ディスカッションを行いました。障害児の機能面への効果のみならず、児やセンターを取り巻く社会への成果が期待できること、事業の継続性に向けたペルー国内の行政への働きかけの重要性、また、カウンターパートのモチベーションが継続への強みであることなど、活発な議論が交わされました。
非常に有意義で学びの多いセミナーとなりました。また、今後の当研究会とのコラボレーションの可能性もほのめく、刺激的な会でもありました。
今後の展開をどうぞご期待ください!