11月9日(土)、秋晴れに恵まれ、第3回学術大会「世界の多様性に貢献するリハビリテーション」が開催されました。

オープニングシンポジウムでは、リハ職養成校における国際リハビリテーション教育のあり方をテーマに、聖隷クリストファー大学と国際医療福祉大学成田キャンパスからそれぞれの実践を報告していただきました。また、看護教育における国際看護の位置付けについて、国際看護学会から講師を迎え情報提供をいただきました。看護師では国家試験に国際看護分野からの出題が毎年あるなど、リハよりも進んだ状況が確認できました。

このシンポジウムを受けたランチタイムセッションは、国際医療福祉大学成田キャンパス在学生がミャンマーで実施された国際リハ実習の体験報告を行いました。午後には、協力隊帰国隊員による活動報告、さまざまな調査研究報告、外国人介護士受け入れについての日本語教師によるセッションなどが開かれました。

そして、クロージングシンポジウムでは、国際協力に携わるセラピストや障害当事者計3名のお話を伺った後、リハ職と障害当事者の協働の可能性について検討しました。その中では、「理念としての協働ではなく、技術としての協働」という視点が示唆され、今後の更なる検討の必要性が確認されました。

毎回のことですが、学生も含めた多くの参加者が懇親会にも参加し、引き続き、議論と交流を深めました。参加者40名と小規模ではありましたが、その分、自由闊達な雰囲気の中で活発に議論を出来る会だったと感じています。今回参加できなかった皆さんも是非、次の機会にはご参加ください。